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24年上半期の日本酒輸出、米国向け回復 中国は不振続く

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米国向けの日本酒の輸出が回復している。財務省の貿易統計によると、2024年1〜6月の輸出金額は56億6878万円となり、前年同期比37.3%増えた。新型コロナウイルス禍で物流の停滞を懸念し、前倒しで出荷されていた在庫が消化されたようだ。中国や香港向けは大きく減少しており、輸出先によって回復力に濃淡が広がる。

上半期全体の輸出金額は前年同期比1.9%増の204億1165万円となった。輸出数量は3.3%増の1506万7235リットルだった。

コロナ禍が落ち着き、活気が戻った米国向けは輸出金額が伸びた。「獺祭」で知られる旭酒造(山口県岩国市)は中長期的に海外販売比率を約9割まで高める目標を掲げる。特に力を入れるのが米国で、ニューヨーク州に酒蔵を建設し、23年9月から生産を始めた。

日本酒の企画・販売を手がけるスタートアップ企業のClear(クリア、東京・渋谷)は24年1月、米テキサス州の有名レストランで日本酒と料理とのペアリングが楽しめるディナーを開いた。代表銘柄の「百光」は720ミリリットル3万8500円。富裕層を中心に、新たなアルコールの選択肢として提案する。

韓国向けは26.5%増の19億9753万円だった。マッコリに関する規制が段階的に緩和され、アルコール全体の消費量が増えたことが追い風になった。訪日韓国人の増加や酒造会社のアプローチ強化も寄与した。

中国向けは17.3%減の51億5311万円、香港向けは28.7%減の21億5279万円と大きく落ち込んだ。香港への輸出の落ち込みが影響し、24年6月時点の輸出単価は前年比3.9%減の1355円と15年ぶりのマイナスになった。

香港では日本料理店の閉店が相次いでいる。多くがコロナ禍で開業した高級店だ。自由に日本に旅行できないなか高級和食の需要をつかんだが、往来の再開により需要が激減したことが影響したようだ。

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